✓移動平均線でトレンドを判断し、トレンドに乗るだけで勝てるの?
ユーロ円の過去チャートで検証しました。
前回の検証では移動平均線でのトレンド判断が遅かったため、決済条件を変更し、再検討します。
それでは以下の記事をどうぞ。
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FX検証記事:移動平均線でトレンド順張りトレード【ユーロ円】
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FX検証記事:移動平均線でトレンド順張りトレード【ドル円】
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移動平均線を使って順張りトレードで勝てるのか検証してみた
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FXテクニカル記事:移動平均線の見方、活用手法を解説
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今回のコンセプト:ゴールデンクロス・デッドクロスをシグナルにしてトレンドを判断
ゴールデンクロス・デッドクロスをトレンド開始のシグナルと判断し、トレンドに乗ってトレードすることで勝てるのかを検証します。
検証条件
①エントリーと決済(改)
・使用インディケーター
単純移動平均線(SMA) 期間:短期21、中期75、長期200
・エントリー条件
ロングエントリー:短期が中期or長期の上にある方とゴールデンクロス + ローソク足が短期より上にある時
ショートエントリー:短期が中期or長期の下にある方とデッドクロス + ローソク足が短期より下にある時
・決済条件
ローソク足が短期を突き抜けて閉じた時
②使用通貨と相場期間
・使用通貨:ユーロ円
・対象期間:2018年1月1日~12月31日
・時間足:4時間足
検証結果
・エントリー回数:17回(改善前から▲1)
・合計損益pips:414pips(改善前から+965pips)
・勝率:47.1%(改善前から+8.2ポイント)
・最大益pips:190pips(改善前から▲124pips) 平均益pips:98.1pips(改善前から▲7.9pips)
・最大損pips:▲68pips(改善前から+225pips) 平均損pips:▲41.2pips(改善前から+72.7pips)
結果は勝つことができました。
決済判断が早まることで利確、損切の幅が縮小しました。
特に損切の判断が速くなったことが損失の縮小に寄与しました。
トレード詳細についてみてみましょう。
検証結果詳細
改善前と比較して利益を増やしたパターン(例①)、利益を減らしたパターン(例②)、損失を減らしたパターン(例③、④)をみてみましょう。損失を増やしたパターンはありませんでした。
例①利益を増やしたパターン
以前の条件ではトレンド転換確定後の決済だったが、条件を変更することでトレンド転換前に決済できた。
例②:利益を減らしたパターン
大きなトレンド内のレート変動が決済条件を満たすことで利確が早まってしまった。
例③:損失を減らしたパターン(1)
トレンドの転換点でエントリーとなり、以前の条件では大きな損失となったトレードだったが、条件変更により早期損切で損失を抑えることができた。
例③:損失を減らしたパターン(2)
一時的にトレンドに乗り含み益を得るが、以前はトレンド転換後にマイナス転換してしまっていた。
条件変更によりトレンド転換を早期でキャッチすることで利確することができた。
まとめ
・決済条件を変更することで取引pips幅は縮小
・トレンド中のレート変動で早期決済となることがある
・トレンド転換への反応が改善
・エントリー条件の反応の遅さは課題
いかがでしたか?
ドル円での検証もまとめた記事もありますので、読んでみてくださいね。
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FX検証記事:移動平均線でトレンド順張りトレード【まとめ】
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